DVC GZM

概要

DVC GZMは、Daslightの最新のライティングコントローラーをベースに、新技術を集約した高性能モデルです。LiveモードとStand Aloneモードに対応し、RGBやRGBWなどの基本的な照明から、ムービングヘッド、特殊照明、ステージエフェクトまで、さまざまなDMX機器を自由にコントロールすることができます。インターフェイスは、Daslight 4およびDaslight 5ソフトウェアを使用してLiveコントロールが可能。1536チャンネルのDMXチャンネル(最大2048チャンネルまで拡張可能)、DMXの入出力ポート、堅牢な金属製筐体、安定した接続を実現するUSB-B端子など、さまざまな機能が装備されています。

主な特徴

  • ライブモードでDMX512ユニバース x 3
  • スタンドアロンモードでDMX512ユニバース x 1
  • ライブモードは最大4ユニバースまで拡張可能
  • スタンドアロンモードも最大4ユニバースまで拡張可能
  • DMX入出力対応
  • ライブモードでArt-Netユニバース x 1(拡張可能)
  • スタンドアロンモードでは最大99シーン(5ページに分割)を保存可能
  • USB-BおよびEthernetによるプログラミング/制御
  • マルチゾーン対応microSDメモリ搭載
  • 時計・カレンダーによるスタンドアロントリガー機能
  • ネットワーク通信による遠隔照明制御
  • Windows/Mac対応ソフトウェアでライブショーの作成・操作
  • Windows/Mac対応ソフトウェアでスタンドアロンシーンの作成
  • スマートフォン/iPad/Android対応のリモート&プログラミングアプリ
  • Smart Upgrade Technology(SUT)搭載

技術仕様

  • 電源入力:DC 5~5.5V / 0.6A
  • 出力プロトコル:DMX512
  • プログラミング対応OS:Windows、Mac OS、iOS、Android
  • 接続端子:USB Type-B、XLR3、Ethernet、IDCソケット(オス)、バッテリー
  • メモリ:microSD(SD/SDHC対応、最大32GB)
  • 使用環境:IP20、動作温度範囲 0°C~50°C
  • ボタン:シーン切替用ボタン ×2、ゾーン切替用ボタン ×1
  • 外形寸法/質量:160 × 90 × 45mm/268g
  • OS要件:各ソフトウェアの仕様書を参照
  • 適合規格:EC、EMC、ROHS

オプションアクセサリー

  • POWER1EU/UK/US:5V AC/DC電源アダプター(EU/UK/USプラグ付き)
  • 壁取り付けブラケット:平面にネジ2本で固定可能

接続

ライブモード

インターフェイスをソフトウェアに接続すると、インターフェイスから、直接DMX信号を出力し、ディスプレイには[USB/ETH」続いて「PC/nAC」と表示されます。

スマートフォン/タブレットでのスタンドアロンまたはライブ使用

コントローラーの電源を入れると、スタンドアロンモードで起動します。microSDカードに保存されたプロジェクトを探し、シーンの再生を開始します。「A01」は、ゾーンAのシーン1が再生されていることを示します。

IO コネクション

コントローラーの使い方

基本操作

コントローラーをソフトウェアと併用するには、以下の手順で行います

  • daslight.com/download からソフトウェアをダウンロードします
  • コントローラーをUSBでコンピューターに接続します
  • 照明機材をXLRポートに接続します
  • ソフトウェアを使用してライブショーをプログラムします
  • ソフトウェアで作成したシーンを使って、ライブで照明機材を制御します

コントローラーはスタンドアロンモードでも使用可能です。ソフトウェアを使い、独自のスタンドアロンショーを作成してください。

SUTライセンスアップグレード

追加のハードウェア機能やソフトウェアは、以下のサイトからインストールすることができます。

https://store.dmxsoft.com/my_interfaces

「+ Register a new Interface(新しいインターフェースを登録)」をクリックし、SUTドライバーソフトウェアをダウンロードします。画面の指示に従ってください。

登録後、左側のリストからインターフェースを選択します。新しいアップグレードやソフトウェアライセンスの購入、デバイス名の変更、所有者の移行が可能です。30日間のソフトウェア試用版も利用できます。

ライセンスの変更は、インターネット接続時にインターフェイスを、Nicolaudie Groupのソフトウェアに接続することで自動的に同期されます。

※Art-Netアップグレードは、ソフトウェアからのライブ出力専用です。スタンドアロンモードではArt-Net出力はできません。

ローカルネットワークによるリモート操作

スタンドアロンモードで動作中のコントローラーをローカルエリアネットワーク経由でリモート操作することができるアプリが提供されています。コントローラーをWiFiネットワークに接続してください。アプリはマルチキャスト/ブロードキャストメッセージを使用して、ネットワーク上のすべての対応デバイスを検出します。ネットワーク設定はHardware Managerを使用して構成します。

Daslight Remote – Daslight 5のタッチスクリーンをそのまま再現したシンプルなインターフェースで、ライブショーを遠隔操作できます。(iOS / Android)

Arcolis Remote Pro – ボタン、フェーダー、カラーコントロールを備えたカスタマイズ可能なリモートコントローラーを作成し、スタンドアロンモードでデバイスを遠隔操作できます。(iOS / Android)

UDPネットワークトリガー コントローラーは既存のオートメーションシステムにローカルエリアネットワーク(LAN)経由で接続し、UDPパケット(ポート2430)によってトリガーすることができます。詳細はリモートプロトコル文書をご参照ください。

※このインターフェースはインターネット経由では操作できません。

表示メッセージについて

以下は、コントローラーのディスプレイに表示される主なメッセージの意味です。

000 022(起動時) → シリアル番号「1 000 022」を示します
A01 ~ E99 → スタンドアロンモードが動作中(ゾーンA~Eとシーン番号を表示)
USB/Eth PC → Windowsソフトウェアに接続されている(ライブモード)
USB/Eth nAC → macOSソフトウェアに接続されている(ライブモード)
USB/Eth LI → Linuxソフトウェアに接続されている(ライブモード)
USB/Eth APP → その他のOSアプリに接続されている(ライブモード)

その他のメッセージについては「トラブルシューティング」を参照ください。

トラブルシューティング

コンピューターに認識されない場合

  • 最新バージョンのソフトウェアがインストールされていることを確認してください。
  • USBで接続し、ソフトウェアディレクトリ内の「Hardware Manager」を開きます。ここで認識される場合は、ファームウェアの更新を試してください。認識されない場合は、以下の方法をお試しください。

ブートローダーモード

ファームウェアの更新が失敗すると、デバイスがコンピューターに認識されないことがあります。コントローラーを「ブートローダーモード」で起動すると、ローレベルで起動され、ファームウェアの書き込みが可能になる場合があります。以下の手順でブートローダーモードによるファームウェア更新を行ってください。

  1. インターフェースの電源を切ります。
  2. コンピューターでHardware Managerを起動します。
  3. 画面下の3つのボタン(A-B-C、<、>)を押しながら電源を接続して、ブートローダーを起動します。成功すると、Hardware Manager上に「_BL」という接尾辞付きでインターフェースが表示されます。
  4. ファームウェアを更新します。

ディスプレイに「8.8.8.」が点滅している場合

コントローラーがブートローダーモードで起動しています。これはファームウェアが読み込まれる前の特別な起動モードです。弊社ウェブサイトのダウンロードセクションから最新のHardware Managerを使用して、ファームウェアの再書き込みをお試しください。

照明機材が反応しない場合

  1. DMXの +、–、GND が正しく接続されているか確認してください
  2. ドライバーまたは照明器具がDMXモードになっているか確認してください
  3. DMXアドレスが正しく設定されているか確認してください
  4. チェーン内のデバイス数が32台以下であることを確認してください
  5. 各XLRポートのそばにある赤色のDMX LEDが点滅しているか確認してください
  6. コンピューターに接続し、Hardware Managerを開いて「DMX Input/Output」タブでフェーダーを操作します。照明器具がここで反応する場合、ショーファイルに問題がある可能性があります。

コントローラーのLED

黄:電源が供給されています
赤(点滅):DMX信号のアクティビティを示します
緑:USB接続のアクティビティを示します

表示されるエラーメッセージ

LCDディスプレイに以下のようなメッセージが表示されることがあります

  • no LIC:デバイスにライセンスが見つかりません。詳細は下記参照。
  • no SD:SDカードが検出されていません。SDカードを挿入してください。
  • no Sho:SDカードにショーファイルが存在しません。ソフトウェアを使用してショーを書き込んでください。
  • bAd Sho:SDカード上のショーファイルが無効です。新しいショーをソフトウェアで作成してください。
  • err drl:ドライブエラー。
    - microSDカードがFAT16またはFAT32でフォーマットされており、容量が32GB以下であることを確認してください。
    - microSDカードに不具合がある場合は交換を試してください。
  • err CHA:ショーファイル内のチャンネル数が多すぎます。チャンネル数を減らすか、追加のDMXポートがある場合はチャンネルアップグレードを購入してください。最大4ユニバース、2048チャンネルまで対応。
  • err PIN:ショーの再書き込みを試してください。エラー番号とともにサポートへ連絡してください。
  • err XXX:エラーコードXXX。サポートコードを送信してください。
  • HDF XXX:ハードウェア障害コードXXX。サポートコードを送信してください。

no LIC(ライセンスなし)について

このメッセージは、デバイスにライセンスが見つからないことを意味します。デバイスがまだ登録されていない可能性があります。以下の手順をお試しください

  1. デバイスをインターネット接続されたコンピューターに接続します。
  2. [store.dmxsoft.com/my_interfaces] にアクセスします。
  3. 「+ Register a new Interface(新しいインターフェースを登録)」をクリックし、SUTドライバーソフトウェアをダウンロードします。画面の指示に従ってください。

これでも解決しない場合は、ファイアウォールを完全に無効にするか、弊社ソフトウェアが通信できるようにファイアウォールのルールを作成し、上記の手順を再度お試しください。それでも解決しない場合は、デバイスのシリアル番号を添えてサポートへご連絡ください。シリアル番号は起動時にディスプレイに表示されます。